ひなふぇすた

たくさんのひなたち

2022.01.26

「桃の節句」、「弥生の節句」ともいわれる3月3日のひな祭りは、女の子の美しい成長と幸福を願うものです。
西小倉市民センターでは(ひなふぇすた)と題して様々なひなたちをご紹介します。


 
ひな祭りはもともと五節句のひとつ、「上巳(じょうし)の節句」でした。この日は古代中国では忌日(いみび)とされ、そのけがれを祓うため水辺で体を清め、厄払いが行われていたのです。それが平安期頃に日本に伝わり、土や紙の人形にけがれを移して水に流す「流しびな」の行事となり、貴族の子どもたちの間で「ひいな遊び」というお人形遊びとなりました。

これが節句となり、ひな人形を段飾りにして、美しく飾って祝うようになったのは江戸時代になってからです。もっとも、そのような形でお祝いを行ったのは、武家や貴族だけでした。この慣習が一般家庭に定着したのは、明治以後のことです。